GLOSSARY · 暦注

一粒万倍日とは

読み: いちりゅうまんばいび

意味

小さな元手が万倍にも実る吉日として、暦注下段に記される日。

一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)は、「一粒の籾(もみ)が万倍にも実って稲穂になる」という意味を持つ吉日です。小さな始まりが大きく育つ日とされ、新しいことを始める日として親しまれています。

暦の中段・下段に記される「暦注(れきちゅう)」のひとつで、選日(せんじつ)と呼ばれるグループに入ります。月に数回めぐってくるため、日取りに取り入れやすい吉日としても人気です。

語源

日本の暦注(選日)

由来と歴史

一粒万倍という言葉は、わずかな種から豊かな実りが得られることのたとえとして使われてきました。稲作を中心とした暮らしのなかで、種まきや物事の始まりを大切にする感覚と結びついた吉日だと考えられます。

古くから暦に記されてきた選日のひとつとされますが、明治時代の改暦で多くの暦注が公式の暦から外されました。その後も民間の暦(おばけ暦・高島暦など)で受け継がれ、近年はSNSなどを通じて開運日として広く知られるようになりました。

一粒万倍日の決まり方

一粒万倍日は、二十四節気の「節」で区切った月(節月)ごとに、決まった十二支の日が割り当てられています。節月は立春から啓蟄の前日までを正月とし、以降も節気ごとに月が切り替わります。当サイトのカレンダーも、この節月と日の十二支の組み合わせで計算しています。

十二支は12日で一巡し、ひと月に2種類の十二支が該当するため、月に4〜7回ほどめぐってきます。当サイトのデータでは、2026年は64回、2027年は60回です。

  • 正月(立春〜):丑・午の日
  • 2月(啓蟄〜):酉・寅の日
  • 3月(清明〜):子・卯の日
  • 4月(立夏〜):卯・辰の日
  • 5月(芒種〜):巳・午の日
  • 6月(小暑〜):酉・午の日
  • 7月(立秋〜):子・未の日
  • 8月(白露〜):卯・申の日
  • 9月(寒露〜):酉・午の日
  • 10月(立冬〜):酉・戌の日
  • 11月(大雪〜):亥・子の日
  • 12月(小寒〜):卯・子の日

良いとされること・避けたいとされること

「始めたことが大きく育つ」とされるため、新しい挑戦や前向きな行動に向く日といわれます。一方で、良くないことも同じように膨らむと考えられ、負担が増える行動は控えたほうがよいとされます。

  • 良いとされること:仕事や習い事を始める、開業・開店、財布の新調や使い始め、入籍、種まきや植え付け、貯金を始める
  • 避けたいとされること:お金を借りる、物を借りる、ローンを組む、人と争う、他人を傷つける言動

他の暦注との組み合わせ

一粒万倍日が天赦日と重なる日は、年に数回しかない特に縁起の良い日として「最強開運日」と呼ばれることがあります。寅の日や巳の日、大安と重なる日も、金運や始まりにまつわる吉日が重なる日として好まれます。

反対に、仏滅や不成就日と重なることもあります。この場合は「吉と凶が打ち消し合う」と考える人もいれば、「一粒万倍日の良さを優先する」と考える人もいます。決まった正解はないので、気持ちよく過ごせるほうを選んでかまいません。

よくある誤解

一粒万倍日は縁起を担ぐための暦注で、行動すれば必ずお金が増えるという意味ではありません。宝くじを買う日として人気がありますが、これはあくまで楽しみとしての習慣です。大切なのは、この日を「始めるきっかけ」にして、その後の積み重ねを大事にすることだといえるでしょう。

一粒万倍日の日付一覧(2026年と2027年)

二十四節気の節で区切った節月と、日の十二支の組み合わせから計算しています。

2026年(64日)

1月 1日(木) 2日(金) 5日(月) 14日(水) 17日(土) 26日(月) 29日(木)
2月 8日(日) 13日(金) 20日(金) 25日(水)
3月 4日(水) 5日(木) 12日(木) 17日(火) 24日(火) 29日(日)
4月 8日(水) 11日(土) 20日(月) 23日(木)
5月 2日(土) 5日(火) 6日(水) 17日(日) 18日(月) 29日(金) 30日(土)
6月 12日(金) 13日(土) 24日(水) 25日(木)
7月 6日(月) 7日(火) 10日(金) 19日(日) 22日(水) 31日(金)
8月 3日(月) 13日(木) 18日(火) 25日(火) 30日(日)
9月 6日(日) 7日(月) 14日(月) 19日(土) 26日(土)
10月 1日(木) 11日(日) 14日(水) 23日(金) 26日(月)
11月 4日(水) 7日(土) 8日(日) 19日(木) 20日(金)
12月 1日(火) 2日(水) 15日(火) 16日(水) 27日(日) 28日(月)

2027年(60日)

1月 9日(土) 12日(火) 21日(木) 24日(日)
2月 2日(火) 8日(月) 15日(月) 20日(土) 27日(土)
3月 4日(木) 7日(日) 12日(金) 19日(金) 24日(水) 31日(水)
4月 6日(火) 15日(木) 18日(日) 27日(火) 30日(金)
5月 12日(水) 13日(木) 24日(月) 25日(火)
6月 5日(土) 7日(月) 8日(火) 19日(土) 20日(日)
7月 1日(木) 2日(金) 14日(水) 17日(土) 26日(月) 29日(木)
8月 7日(土) 8日(日) 13日(金) 20日(金) 25日(水)
9月 1日(水) 6日(月) 9日(木) 14日(火) 21日(火) 26日(日)
10月 3日(日) 9日(土) 18日(月) 21日(木) 30日(土)
11月 2日(火) 14日(日) 15日(月) 26日(金) 27日(土)
12月 10日(金) 11日(土) 22日(水) 23日(木)

日付はFortune Canvasが天文計算で求めた暦データにもとづきます。暦の種類によっては1日ずれる場合があります。月ごとの一覧は 2026年の開運日カレンダー2027年の開運日カレンダー 六曜カレンダー でも確認できます。

参考資料

よくある質問

Q. 一粒万倍日は月に何回ありますか?
A. 節月ごとに2種類の十二支の日が該当するため、月に4〜7回ほどです。当サイトのデータでは2026年は64回、2027年は60回あります。
Q. 一粒万倍日にやってはいけないことは?
A. 物事が万倍に膨らむとされるため、借金や物を借りること、人と争うことは避けたほうがよいとされます。気にしすぎる必要はありませんが、大きな借り入れの日取りは別の日にする人が多いようです。
Q. 一粒万倍日と仏滅が重なったらどうすればいいですか?
A. 考え方は人それぞれで、吉日を優先する人も、別の日を選ぶ人もいます。冠婚葬祭など周囲の人が六曜を気にする場面では、相手の気持ちに合わせて選ぶと安心です。
Q. 一粒万倍日に財布を買うと良いのはなぜですか?
A. 「お金が万倍に増える」というイメージから、財布の新調や使い始めに選ばれることが多い日です。縁起物として楽しむのがおすすめです。

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