GLOSSARY · 東洋暦法

干支(六十干支)とは

読み: かんし・えと

意味

十干と十二支を組み合わせた60通りの循環。年・月・日・時刻の指定に用いる。

干支は「えと」または「かんし」と読みます。甲・乙・丙…の十干(じっかん)と、子・丑・寅…の十二支(じゅうにし)を一つずつ順番に組み合わせたもので、甲子(きのえね)から始まり癸亥(みずのとい)で終わる60通りが一巡します。これを六十干支(ろくじっかんし)とも呼びます。

日常会話で「今年の干支は午年」と言うときは十二支だけを指すことが多いのですが、本来の干支は十干と十二支のセットです。たとえば2026年の干支は丙午(ひのえうま)、2027年は丁未(ひのとひつじ)になります。

語源

中国・殷代

由来と歴史

干支は古代中国で日付を数えるために使われ始めたとされ、殷(商)の時代の甲骨文にはすでに干支による日付の記録が見られるといわれます。のちに年・月・時刻・方位にも使われるようになり、日本へは暦法とともに伝わりました。

日本では暦の年や日を表すだけでなく、壬申の乱・戊辰戦争・甲子園のように、出来事や建物の名前にも干支が使われてきました。

年の干支・日の干支の決まり方

年の干支は西暦から計算できます。西暦から4を引いた数を10で割った余りで十干(0=甲、1=乙、2=丙…)、12で割った余りで十二支(0=子、1=丑、2=寅…)が決まります。2026年なら2022を10で割った余りが2で「丙」、12で割った余りが6で「午」となり、丙午です。

年の切り替わりには二つの考え方があります。一般的なカレンダーや年賀状では1月1日から新しい干支としますが、四柱推命や九星気学など暦の上での運勢を見る占いでは、立春(2月4日ごろ)を年の始まりとすることが多いです。

日の干支は、年や月に関係なく60日周期で途切れずに巡ります。そのため「甲子の日」「己巳の日」のように特定の干支の日は約60日ごと、年に6回ほど訪れます。

他の暦注との組み合わせ

多くの暦注は日の干支をもとに決まります。甲子の日は干支の最初の日として物事を始めるのによい日とされ、己巳の日は弁財天にゆかりのある日として金運の縁起日とされます。寅の日・巳の日は十二支だけで決まり、天赦日は季節と日の干支の組み合わせで決まります。

干支を暮らしに取り入れるには

干支は年賀状や置物など、新しい年を迎える行事と深く結びついています。年の干支を知っておくと、その年の縁起物を選んだり、家族の年女・年男をお祝いしたりするきっかけになります。

日の干支は、開運日カレンダーなどで確認できます。甲子の日に新しい習慣を始める、己巳の日に弁財天をまつる寺社へお参りするなど、気軽な目安として活用する人もいます。どの干支の日も吉凶が固定されているわけではないので、予定に合わせて楽しむのがおすすめです。

よくある誤解

「干支=十二支」と思われがちですが、正しくは十干と十二支の組み合わせです。また丙午(ひのえうま)の年に生まれた女性は気性が激しいという言い伝えがありますが、これは江戸時代ごろに広まったとされる迷信です。1966年の丙午には出生数が前後の年より大きく落ち込んだことが知られていますが、根拠のある話ではありません。

よくある質問

Q. 還暦とは何ですか?
A. 生まれた年の干支が60年でひと回りして戻ってくることを還暦といいます。数え年61歳、満60歳の年にあたり、長寿のお祝いをする習慣があります。
Q. 干支は1月1日と立春のどちらで切り替わりますか?
A. 一般的な暮らしでは1月1日で切り替えます。四柱推命や九星気学などの占いでは立春を年の境目とすることが多いので、1月〜節分生まれの方は前年の干支で見ることがあります。
Q. 自分の生まれ年の干支はどう調べますか?
A. 西暦から4を引き、10で割った余りで十干、12で割った余りで十二支を出せます。干支相性占いのページでも生まれ年から確認できます。

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