十干とは
読み: じっかん
意味
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種の記号。もとは10日周期の日を数える単位。
十干は「じっかん」と読み、甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)の10種類の記号です。もとは10日をひと区切りとして日を数えるための呼び名だったとされます。
日本では「きのえ・きのと・ひのえ・ひのと・つちのえ・つちのと・かのえ・かのと・みずのえ・みずのと」という訓読みもよく使われます。この読み方には五行と陰陽の考え方がそのまま表れています。
語源
中国・殷代
五行と陰陽との対応
十干は五行(木・火・土・金・水)をそれぞれ陰と陽に分けたものと説明されます。訓読みの「え」は兄(陽)、「と」は弟(陰)を表すとされます。
- 甲(きのえ)=木の陽/乙(きのと)=木の陰
- 丙(ひのえ)=火の陽/丁(ひのと)=火の陰
- 戊(つちのえ)=土の陽/己(つちのと)=土の陰
- 庚(かのえ)=金の陽/辛(かのと)=金の陰
- 壬(みずのえ)=水の陽/癸(みずのと)=水の陰
由来と使われ方
十干は古代中国で日付を表すために使われていたとされ、のちに十二支と組み合わされて60通りの干支になりました。五行思想と結びついたのはそれより後の時代と考えられています。
現代でも「甲乙つけがたい」や、契約書の「甲・乙」のように順番を表す記号として残っています。占いでは四柱推命で生まれた日の十干(日干)を本人の性質を表す中心として見るなど、重要な要素として扱われます。
年の十干の決まり方
年の十干は西暦の下1桁でわかります。西暦から4を引いて10で割った余りが0なら甲、1なら乙、2なら丙…と数えます。つまり下1桁が4の年は甲、5は乙、6は丙、7は丁という対応です。2026年は丙(ひのえ)、2027年は丁(ひのと)の年です。
日の十干は10日ごとに一巡し、十二支と組み合わさって60日周期の日の干支を作ります。甲子の日(十干の甲と十二支の子が重なる日)や己巳の日(己と巳が重なる日)は、この組み合わせから生まれる暦注です。
十干の性質のイメージ
占いの世界では、十干を自然の姿にたとえて説明することがあります。甲は大きな樹木、乙は草花、丙は太陽、丁はろうそくの灯、戊は山、己は田畑の土、庚は鉄や岩、辛は宝石、壬は大河や海、癸は雨や露といったイメージです。
これは四柱推命などで性格や相性を読むときの比喩として使われるもので、流派によって表現が少しずつ異なります。自分の生まれた日の十干を調べて、どんな自然にたとえられているかを見てみるのも楽しみ方の一つです。
よくある誤解
十干は運勢の良し悪しを直接表すものではなく、あくまで順番と性質を表す記号です。「甲だから一番よい」「癸だから最後で悪い」という意味はありません。
よくある質問
- Q. 十干の覚え方はありますか?
- A. 「こう・おつ・へい・てい・ぼ・き・こう・しん・じん・き」と音読みで唱えるか、「き・ひ・つち・か・みず」の五行に「え・と」をつけて覚えると整理しやすいです。
- Q. 恵方は十干と関係がありますか?
- A. はい。節分の恵方はその年の十干で決まるとされ、甲・己の年は東北東、乙・庚の年は西南西、丙・辛・戊・癸の年は南南東、丁・壬の年は北北西です。
- Q. 十干と十二支はどう組み合わさるのですか?
- A. 十干と十二支を一つずつ同時に進めていくと、10と12の最小公倍数である60通りで一巡します。これが六十干支です。