MAJOR ARCANA · XVII

星— The Star

希望と癒し、未来への光

ライダー版の絵柄

八本の光を放つ大きな星を、同じく八本の光の小さな星七つが囲んでいます。前景の裸の女性は左膝を陸に、右足を水に置き、二つの大きな水差しから命の水を海と陸に注いでいます。後ろには小高い丘、右手の木には鳥がとまっています。

星は裸の女性が水と大地に水を注ぐ姿で、希望と癒しを象徴します。八つの星は宇宙からの祝福を示します。

絵柄の説明は、この札を描かせたA. E. ウェイトの『The Pictorial Key to the Tarot』(1910年)の記述をもとにしています。

正位置・逆位置の読み方

このサイトの現代的な読み方

正位置

希望に満ちた時期・癒し・インスピレーション・未来への光が見える。

希望癒しインスピレーション純粋未来
逆位置

希望を失っている・自信を無くしている状態・悲観的な見方。

希望喪失自信欠如悲観停滞

ウェイト(1910年)が挙げた占いの意味(和訳)

正位置
喪失、盗難、欠乏、見捨てられること。別の読みでは希望と明るい見通し
逆位置
傲慢、高慢、無力

原典の意味の一覧では「喪失・盗難」が先に来て、「希望」は別の読みとして添えられているだけです。ウェイト自身は「希望の札」という説明を、いくつかの安っぽい解釈のまとめにすぎないと書いています。現代では「希望」がこの札の中心の意味になっており、原典との違いが大きい札の一つです。

恋愛・仕事・金運・健康での「星」

恋愛(正位置)

純粋な愛・理想の関係が近づく・傷ついた心が癒される時期。

恋愛(逆位置)

理想を高く持ちすぎたり、自信を失って恋に消極的になったりする暗示です。小さな喜びに目を向け、自分の魅力を思い出しましょう。

仕事(正位置)

夢や理想を追求する時期・クリエイティブな才能が花開く。

仕事(逆位置)

目標が見えにくくなり、やる気が下がりやすい時期です。大きな夢をいったん小さな目標に分けると、再び前を向きやすくなります。

金運

臨時収入・投資の実り・長期的な資産形成の始まり。

健康

心身の回復と癒しを示すカードです。リラックスできる時間を意識して作り、心が穏やかになる習慣を取り入れてみましょう。

助言

希望を持ち続ける。宇宙は味方している。

Yes/No占いでは

Yes — 希望と願いの実現を示すため「Yes」と読みます。すぐに結果が出なくても、前向きな見通しを持てるカードです。

※健康に関する記述は占いとしての読み方です。体調に不安があるときは医療機関にご相談ください。

「星」と組み合わせて読まれる札

  • 16 塔

    崩壊の後に希望が訪れる、伝統的な順番に沿った再生の組み合わせとして読めます。

  • 19 太陽

    希望が明るい現実へと育っていく流れとして読める一例です。

  • 14 節制

    癒しと調和が重なり、穏やかに回復していく展開として読めます。

黄金の夜明け団の対応

ヘブライ文字: צ(ツァディ) 星座: 水瓶座 称号: 大空の娘、水のあいだに住まう者

ライダー版の作者ウェイトと画家スミスがともに属した黄金の夜明け団は、大アルカナ22枚をヘブライ文字22字に当て、さらに元素・惑星・星座を割り当てました。星はヘブライ文字のツァディと水瓶座に対応し、団の文書「Book T」では「大空の娘、水のあいだに住まう者」(The Daughter of the Firmament, the dweller between the Waters)と呼ばれています。星座の性質は水瓶座の解説で読めます。

Book Tは巻末で各札の短い意味も挙げており、星は「希望、信頼、思いがけない助け。あるいは夢見がちなこと、裏切られた希望」とされています。同じ団の伝統でも、ウェイトの意味の一覧とは重なる語と違う語があります。

番号の17は各桁を足すと8になり、8番「力」と組にして読む人もいます(数秘術から借りた現代の読み方です)。同じ数になる札には力があります。

参考資料

実際に一枚引いてみるならタロット占い、日常の細かな場面を読む56枚は小アルカナ一覧にまとめています。

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