中南米の占い
メキシコ・カリブ・南米
マヤ暦とサンテリア、時と神の重層
中南米の占いの特徴
マヤ・アステカ・インカの高度な暦占いと、アフリカ由来の民俗占い(サンテリア/カンドンブレ等)、キリスト教が交錯する重層的な占い文化。
歴史と伝承
マヤ暦のツォルキン(260日暦)は BC500年頃までに確立し、古典期(AD250-900)の碑文に広く記され、後古典期の写本であるドレスデン絵文書(1200〜1345年頃。さらに古い原本の写しと考えられている)などの占書に残る。アステカのトナルポワリも同型の260日暦。スペイン征服(16世紀)以降、キリスト教とシンクレティズム(混淆)し、現在のグアテマラ高地マヤ人の暦儀礼として存続する。カリブ・ブラジルではアフリカ由来占術との融合が進んだ。
学術研究の現状
マヤ・アステカ暦研究はDavid Kelley『Deciphering the Maya Script』(1976)以降の暗号解読で急速に進展。人類学者Barbara Tedlockのグアテマラ・マヤ占い師研究(『Time and the Highland Maya』1982)は現代マヤ占いの民族誌の古典。
主要な人物・研究者
- David Kelley マヤ文字の暗号解読
- Barbara Tedlock 現代マヤ占い師の民族誌研究
- Dennis Tedlock 『ポポル・ヴフ』翻訳と解説
代表的な占術(5種)
マヤ暦占星術
アステカ暦占い
トナルポワリ260日
インカ占い(ケチュア)
サンテリア(キューバ)
アフロキューバ融合
ブラジル・ウンバンダ・カンドンブレ
参考文献
- 『Deciphering the Maya Script』 (1976)
- 『Time and the Highland Maya』 (1982)
- 『ポポル・ヴフ』 (16世紀写本)