アフリカの占い
西・中央・南部アフリカ
貝殻と骨と神々。生きた民俗占いの宝庫
アフリカの占いの特徴
西アフリカのイファ占い(ユネスコ無形文化遺産)を筆頭に、貝殻・骨・砂・蜘蛛など多様な媒介物を用いる伝統占術群。奴隷貿易により中南米へも伝播し、サンテリア等に変容している。
歴史と伝承
イファ占いはヨルバ族の起源神話ではオルンミラ神が伝えたとされるが、実証的にはBC1000年頃までに西アフリカで確立。16世紀以降の大西洋奴隷貿易でカリブ・ブラジルへ伝播し、サンテリア(キューバ)、カンドンブレ(ブラジル)、ヴォドゥン(ハイチ)などのアフロ・アメリカン宗教を生んだ。2008年にユネスコ無形文化遺産の代表一覧表に記載。
学術研究の現状
アフリカ占いは文化人類学の主要フィールド。William Bascom『Ifa Divination』(1969)は英語圏の古典。宗教史ではWyatt MacGaffey(コンゴ研究)、Karin Barber(ヨルバ研究)らが権威。奴隷貿易経由の伝播史はStephan Palmié『Wizards & Scientists』(2002)。
主要な人物・研究者
- William Bascom イファ占いの人類学的古典
- Karin Barber ヨルバ族口承文化の研究
- Wyatt MacGaffey コンゴ宗教研究
- Stephan Palmié アフロ・カリブ宗教史
代表的な占術(5種)
イファ占い(ヨルバ)
256のオドゥ、ユネスコ無形文化遺産
ンガンガ(コンゴ)
シャーマン占い
サンゴマ(南アフリカ)
骨占い
貝殻占い(Cowrie)
西・中央アフリカ
砂占い(サハラ)
参考文献
- 『Ifa Divination』 (1969)
- 『Wizards & Scientists』 (2002)