CULTURE · Indian Subcontinent

インド亜大陸の占い

インド・ネパール・スリランカ

カルマとダルマ。魂の宿命を読む古代の智慧

インド亜大陸の占いの特徴

ヴェーダの時代に遡る占術体系。カルマ(業)と輪廻の思想と結合し、単なる未来予測ではなく魂の学びの道筋を読むという独特のスタンスを持つ。

歴史と伝承

ジョーティッシュ(ヴェーダ占星術)は『リグ・ヴェーダ』(BC1500年頃)にすでに天体観察の記述があり、『ヴェーダーンガ・ジョーティシャ』が現存最古の天文暦書とされる(成立年代は、記された冬至の位置から前1400〜1200年頃とする説と、文体・言語から紀元前の最後の数世紀とする説があり、定まっていない)。中世に『ブリハット・パラーシャラ・ホーラー・シャーストラ』が集大成。アユルヴェーダはAtharvavedaを源流とし『チャラカ・サンヒター』が古典。ヴァストゥ(インド版風水)は建築書『マナサラ』などで体系化された(『マナサラ』の成立は5世紀頃・700年頃・7〜8世紀とする見方から、写本の形が整ったのは11世紀以降とする見方まで幅がある)。

学術研究の現状

インド学の中心分野。David Pingree『Jyotihśāstra』(1981)はヴェーダ占星術の学術的体系書。日本のインド学ではラダクリシュナン、辻直四郎らの業績。近年、ジョーティッシュを心理学的に読み直す試みも盛ん(K.N. Rao等)。

主要な人物・研究者

  • Parashara (パラーシャラ) 『ブリハット・パラーシャラ・ホーラー・シャーストラ』の伝統的著者
  • Charaka (チャラカ) 『チャラカ・サンヒター』でアユルヴェーダを体系化
  • David Pingree 西洋におけるヴェーダ占星術研究の第一人者
  • K.N. Rao 現代ジョーティッシュの実践家・研究者

代表的な占術(6種)

ジョーティッシュ(Vedic Astrology)

27ナクシャトラを用いた占星術

アユルヴェーダ体質診断

ヴァータ・ピッタ・カパ

ハスタ・レーカ・シャーストラ

手相学

ヴァストゥ・シャーストラ

インド版風水

プラシュナ

質問占星術

ホロスコープマッチング(グナ・ミラン)

結婚前の相性

参考文献

  • 『ブリハット・パラーシャラ・ホーラー・シャーストラ』 — Parashara 伝 (中世)
  • 『Jyotihśāstra: Astral and Mathematical Literature』 — David Pingree (1981)
  • 『チャラカ・サンヒター』 — Charaka (BC1-AD2世紀)

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