鬼門とは
読み: きもん
意味
鬼門は北東の方角のことで、鬼が出入りする方位として古くから慎まれてきました。反対側の南西は裏鬼門と呼ばれます。
鬼門は「きもん」と読みます。十二支で方位を表すと北東は丑と寅の間にあたるため「丑寅(うしとら)」の方角とも呼ばれ、八卦では艮(ごん)にあたります。南西の裏鬼門は「未申(ひつじさる)」の方角です。
鬼が牛の角を持ち、虎の皮のふんどしを身につけた姿で描かれるのは、鬼門が丑寅の方角であることに由来するという説がよく知られています。
語源
中国の伝説に由来するとされ、日本の陰陽道・家相で重視されてきた考え方
由来と歴史
鬼門という言葉は、東北の方角に鬼が出入りする門があるという中国の伝説に由来するとされます。日本では陰陽道とともにこの考え方が広まり、とくに方位の吉凶を重んじる文化の中で大切にされてきました。
平安京では北東にある比叡山延暦寺が都の鬼門を守る役目を担ったという説明がよく知られています。京都御所の北東の角が内側にへこんだ形になっている「猿ヶ辻(さるがつじ)」も、鬼門を意識したものと伝えられます。
家相での考え方
日本の家相では、家の中心から見て北東と南西を結ぶ線を「鬼門線」とし、この方位に次のようなものを置かないほうがよいとする考え方が一般的です。
- 玄関や勝手口などの出入り口
- トイレ・浴室・台所などの水回り
- ごみ置き場など、汚れやすいもの
鬼門封じ
鬼門の方角を清浄に保つため、植物を植える、盛り塩をする、柊(ひいらぎ)や南天を置くといった習慣が各地に見られます。敷地の北東の角を欠けさせる造り方もあり、これは猿ヶ辻と同じ考え方によるものとされます。
よくある誤解
鬼門は「災いが起こる方角」と怖がられることがありますが、家相では清潔に保つべき方位として扱われることが多く、北東に住むことや北東へ出かけることそのものが悪いという考え方ではありません。また、鬼門を重視するのは日本の家相の特徴で、中国の風水では同じように扱われるわけではありません。
よくある質問
- Q. 裏鬼門とは何ですか?
- A. 鬼門の反対側、南西(未申)の方角のことです。鬼門と同じく、家相では水回りや出入り口を避けたほうがよいとされることがあります。
- Q. 鬼門にトイレがあるとだめですか?
- A. 家相では避けたほうがよいとされますが、間取りを変えるのは簡単ではありません。こまめに掃除して清潔に保つことが、家相でもよく勧められる対処です。
- Q. 鬼門の方角はどこから測りますか?
- A. 家の中心から見た北東を鬼門とするのが一般的です。真北と磁北のどちらを使うかは考え方によって異なります。
- Q. 鬼門の方角に植物を置くのはよいのですか?
- A. 家相では、鬼門を明るく清潔に保つ方法の一つとして植物や盛り塩が紹介されることがよくあります。枯れたままにせず、手入れが行き届いている状態を保つことが大切とされます。