GLOSSARY · 占星術

カジミとは

読み: かじみ

意味

カジミは、惑星が太陽とほぼ完全に重なり、黄経の差がおよそ17分(0度17分)以内に収まっている状態を指す西洋古典占星術の用語です。惑星が「太陽の中心にいる」状態として、特別に強められると解釈されてきました。

カジミは「かじみ」と読み、英語では cazimi と書きます。太陽の光にかき消されて弱るとされる「コンバスト(燃焼)」とは反対に、太陽の中心に入った惑星は王の傍らに座るように力を得る、と説明されてきました。

ホロスコープを読むときの細かな技法の一つで、現代では「水星カジミ」「金星カジミ」の日として話題にされることがあります。

語源

中世のアラビア語圏の占星術で使われた、「(太陽の)中心にある」ことを表す語がラテン語に取り入れられたものとされます

由来と歴史

太陽との近さで惑星の状態を分ける考え方は、ヘレニズム期の占星術に見られ、中世のアラビア語圏の占星術で整理されたとされます。カジミという語は、13世紀イタリアの占星術師グイド・ボナッティらのラテン語著作を通じて西欧に広まったといわれます。

太陽との距離による区別

古典占星術では、惑星と太陽の距離によっておおむね次のように区別します。度数の基準は文献によって多少異なります。

  • カジミ:太陽から約17分以内。惑星が強められる特別な状態
  • コンバスト:太陽から約8度30分以内。光に焼かれて弱るとされる状態
  • アンダー・ザ・ビームス:太陽から約15〜17度以内。光に隠れて力が弱いとされる状態

どのくらいの頻度で起こるか

カジミは惑星と太陽が合(コンジャンクション)になるたびに短時間だけ起こります。水星は年に数回、金星はおよそ9〜10か月に一度、木星や土星はおおむね年に一度、火星は約2年に一度太陽と合になります。水星や金星が地球と太陽のあいだに来る合(内合)は逆行中に起こるため、「逆行中のカジミ」になります。

現代での扱いとよくある誤解

現代の心理占星術では、カジミを特別扱いせず、太陽との合として読むことも多く、どこまで重視するかは占星術家によって異なります。「カジミの日は願いが必ずかなう」といった言い方は、伝統的な定義を超えた現代的な解釈です。また、天文学的には惑星が太陽の方向に重なって見えるだけで、惑星そのものに物理的な変化が起こるわけではありません。

よくある質問

Q. カジミとコンバストの違いは?
A. どちらも惑星が太陽に近い状態ですが、約17分以内のごく近い状態がカジミで強められるとされ、それより外側の約8度30分以内がコンバストで弱められるとされます。
Q. 水星カジミとは何ですか?
A. 水星が太陽とほぼ完全に重なる時期のことです。年に数回あり、水星が象徴するとされる思考やコミュニケーションの新しいサイクルの始まりと解釈されることがあります。
Q. カジミは何時間くらい続きますか?
A. 17分の範囲を出入りするのにかかる時間は惑星の動く速さで変わります。月なら1時間前後、水星や金星なら半日から1日程度、動きの遅い外惑星ではもう少し長くなります。

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