夏越の祓・年越の祓とは?2026年・2027年の日程|茅の輪くぐりの作法・人形の納め方・水無月
この記事のポイント
夏越の祓(6月30日)と年越の祓(12月31日)の意味と由来、茅の輪くぐりの作法、人形の納め方、和菓子の水無月を解説。2026年・2027年の日程もまとめました。
6月の終わりに神社へ行くと、境内に大きな草の輪が置かれていることがあります。これが茅の輪(ちのわ)で、半年分のけがれを払う夏越の祓(なごしのはらえ)の目印です。同じ行事は12月の大晦日にも行われ、こちらは年越の祓(としこしのはらえ)と呼ばれます。
この記事では、夏越の祓と年越の祓の意味や由来、茅の輪くぐりの作法、人形(ひとがた)の納め方、和菓子の水無月まで、参拝前に知っておきたいことをまとめました。
夏越の祓・年越の祓の日程(2026年・2027年)
| 行事 | 2026年 | 2027年 |
|---|---|---|
| 夏越の祓 | 6月30日(火) | 6月30日(水) |
| 年越の祓 | 12月31日(木) | 12月31日(金) |
どちらも日付は毎年固定です。多くの神社で6月30日と12月31日に大祓式(おおはらえしき)が行われますが、時刻や参列の可否、茅の輪を設置する期間は神社によって異なります。人形の受付は、6月・12月の上旬から始まることが多いので、早めに参拝予定の神社の案内を確認しておきましょう。地域によっては、月遅れの7月末に夏越の祓を行う神社もあります。
2026年の夏越の祓の日(6月30日)は満月(8時57分)と重なりました。2026年の年越の祓は12月31日(木)です。
夏越の祓・年越の祓とは:半年に一度の「大祓」
夏越の祓と年越の祓は、どちらも大祓(おおはらえ)と呼ばれる神道の行事です。日々の暮らしのなかで知らず知らずのうちに身についた罪やけがれを払い、心身を清めて次の半年を迎えるためのものです。
大祓は古くから宮中の行事として行われ、8世紀の大宝律令でも6月と12月の晦日(みそか)に行うと定められていました。その後、全国の神社に広まり、いまに伝わっています。大祓の際に奏上される祝詞を「大祓詞(おおはらえのことば)」といいます。
「夏越」という名前には、暑い夏を無事に越せるようにという願いが込められているとされます。旧暦の6月は夏の終わりにあたり、季節の変わり目に疫病や災いを払うという意味合いもありました。
茅の輪くぐりの作法
茅の輪の由来:蘇民将来の話
茅の輪の由来としてよく知られているのが、『備後国風土記』の逸文に伝わる蘇民将来(そみんしょうらい)の話です。旅の途中で宿を求めた神(素戔嗚尊とも武塔神とも)を、貧しい蘇民将来が手厚くもてなしました。神はお礼に「茅の輪を腰につけておけば疫病を免れる」と教え、その言葉どおり蘇民将来の家族は難を逃れたといいます。この話から、茅で作った輪をくぐってけがれを払う習わしが生まれました。
くぐり方:8の字を描くように3回
一般的な作法は次のとおりです。神社によって異なる場合は、境内の案内に従ってください。
- 茅の輪の前で一礼し、左足から輪をくぐって左回りに回り、元の位置に戻る
- もう一度一礼し、輪をくぐって右回りに回り、元の位置に戻る
- さらに一礼し、輪をくぐって左回りに回り、元の位置に戻る
- 最後に一礼して輪をくぐり、そのまま本殿へ進んで参拝する
くぐりながら「水無月の夏越の祓する人は千歳の命延ぶというなり」という古歌を唱える神社もあります。混雑しているときは無理をせず、一度くぐるだけでもかまいません。
人形(ひとがた・形代)の納め方
人形は、人の形に切った紙で、形代(かたしろ)とも呼ばれます。自分の身代わりとしてけがれを移し、神社に納めてお祓いを受けます。
- 人形に名前と年齢(数え年や生年月日の場合もあります)を書く
- 人形で頭から足まで体をなでる
- 息を3回吹きかける
- 初穂料を添えて神社に納める
人形は神社の社務所で受け取れるほか、郵送で受け付けている神社もあります。納めた人形は、大祓式で川や海に流したり、お焚き上げしたりしてお祓いされます。家族の分をまとめて納めることもできます。初穂料の額は神社によって異なるため、案内を確認してください。
大祓式に参列するときの流れ
大祓式は、神職が大祓詞を読み上げ、参列者や納められた人形のけがれを払う儀式です。一般の人も参列できる神社が多く、おおまかな流れは次のとおりです。
- 受付で人形を納める(事前に納めておく場合もあります)
- 修祓(しゅばつ):参列者がお祓いを受ける
- 大祓詞の奏上:神職が祝詞を読み上げる。参列者に唱和を求める神社もあります
- 切麻(きりぬさ):細かく切った紙や麻を体に振りかけ、けがれを払う
- 人形を川や海に流す、またはお焚き上げをする
- 茅の輪くぐりをして参拝する
服装に決まりはありませんが、神前に出る行事なので、清潔感のある落ち着いた服装を選ぶと安心です。式は夕方に行われることが多く、所要時間は30分ほどが目安です。参列の受付時間や定員がある場合もあるので、事前に神社の案内を確認しましょう。
水無月:夏越の祓に食べる和菓子
京都を中心に、夏越の祓の日には水無月(みなづき)という和菓子を食べる習わしがあります。白いういろうの上に小豆をのせ、三角形に切ったお菓子です。
- 三角形:暑気払いのために氷を食べた宮中の行事にちなみ、氷のかけらをかたどったものとされます。昔の庶民にとって氷は高価だったため、お菓子で代わりにしたと言われます。
- 小豆:赤い色には邪気を払う力があると考えられてきました。
関東ではまだ珍しいお菓子ですが、近年は6月になるとスーパーや和菓子店で見かける機会が増えています。
年越の祓:大晦日に1年を締めくくる
12月31日の年越の祓も、夏越の祓と同じ大祓です。夏越の祓ほど知られていませんが、年末に茅の輪を設ける神社もあり、1年の後半のけがれを払って新しい年を迎える行事として大切にされています。
大晦日は年越しそばや大掃除、除夜の鐘と行事が重なる日です。年越の祓に参列できなくても、12月中に人形を納めておけば、大祓式でお祓いを受けられます。初詣の前に、1年を区切る行事として取り入れてみてはいかがでしょうか。
神社に行けない年は
茅の輪くぐりや大祓式に参列できない年でも、この半年にうまくいったことと手放したいことを1つずつ書き出しておくと、次の半年の目標を決めやすくなります。人形の郵送受付をしている神社もあるので、気になる場合は神社の案内を確認してください。
区切りの日に今日のおみくじを引いて、次の半年に向けた言葉を受け取ってみるのもよいでしょう。神社参拝の日取りを決めたいときは、2027年の開運日カレンダーで吉日を確認できます。
よくある質問
夏越の祓は6月30日以外に参拝してもよいですか?
A. 茅の輪は6月30日の前後しばらく設置している神社が多く、期間中であればいつくぐってもかまいません。設置期間は神社によって違うので、事前に確認してください。
茅の輪くぐりの順番を間違えたらどうなりますか?
A. 間違えても問題はありません。大切なのは、半年の区切りとして気持ちを新たにすることです。混雑時は一度くぐるだけでもよいでしょう。
人形には何を書けばよいですか?
A. 一般的には名前と年齢を書きます。神社によって書き方が異なるので、人形と一緒に渡される案内に従ってください。
夏越の祓と年越の祓はどちらか片方だけでもよいですか?
A. かまいません。どちらも半年分のけがれを払う同じ大祓なので、行ける時期に参拝すれば十分です。
年越の祓と初詣は同じ神社に行くべきですか?
A. 決まりはありません。年越の祓は地元の氏神様の神社で受け、初詣は別の神社に行くという人も多くいます。近所の神社で1年の感謝とお祓いを済ませてから新年を迎える、という流れにすると気持ちよく区切れます。
水無月はいつ食べるのですか?
A. 6月30日の夏越の祓の日に食べるのが習わしです。6月中に食べる家庭や、6月全体の季節のお菓子として楽しむ人もいます。
まとめ
- 夏越の祓(6月30日)と年越の祓(12月31日)は、半年分のけがれを払う大祓
- 茅の輪は左・右・左と8の字にくぐるのが一般的な作法
- 人形に名前と年齢を書き、体をなでて息を吹きかけて納める
- 夏越の祓には三角形の和菓子「水無月」を食べる習わしがある
年越の祓のあとの初詣とおみくじについては初詣とおみくじの記事で、おみくじの運勢の順番はおみくじのページで解説しています。この記事の日付は毎年更新します。
この記事について
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