第5ハウス
Nati(子ども)
創造・恋愛・子供・遊びを司る
創造・恋愛・子供・遊び・自己表現
キーワード
第5ハウスの意味
第5ハウスは楽しみと自己表現のハウス。創造・恋愛(結婚前の情熱的な段階)・子供・趣味・遊び・ギャンブル・自己表現を司ります。人生を楽しむ力と、自分を輝かせるものが集まる場所。
第5ハウスで読み取れること
恋愛のときめき、趣味や遊び、創作や自己表現、子どもとの関わり、そして人生を楽しむ力やちょっとした冒険心を読み取ります。
第5ハウスの分類と支配星
第5ハウスはサクシデントハウス(続くハウス)に分類されます。アンギュラーハウスに続くハウスで、角のハウスで始まったことを安定させ、資源や喜びとして蓄える領域です。ここに入った惑星は、持続的で積み重ねていく形で働きます。同じサクシデントハウスには第2ハウス・第8ハウス・第11ハウスがあります。
また、エレメントで分けると第5ハウスは火の「生命のハウス」に属します。自分の生命力や情熱、生きる意欲に関わるグループです。同じグループは第1ハウス・第9ハウスです。第5ハウスはホロスコープで地平線より下にある第1〜第6ハウスの一つで、自分自身や身近な暮らしといった個人的な領域を扱います。
黄道12星座を第1ハウスから順に当てはめる「ナチュラルハウス」の考え方では、第5ハウスには獅子座が対応し、その支配星である太陽がこのハウスの自然な支配星(ナチュラルルーラー)とされます。ただし、ハウスと星座をこのように重ねる考え方は20世紀初めのアラン・レオの教えに始まるもので、それ以前の占星術にはありません。実際の出生図では、第5ハウスの始まり(カスプ)にある星座とその支配星の位置もあわせて読みます。
17世紀の占星術書に書かれた第5ハウス
ラテン語の伝統的な呼び名は「Nati(子ども)」。ヘレニズム期(紀元前後のギリシア語圏)には「幸運」と呼ばれました。イギリスの占星術師ウィリアム・リリーは『Christian Astrology』(1647年)で、第5ハウスが表すものを次のように挙げています。
子ども、使節、妊娠中の女性の様子、宴会、酒場、芝居、父親の財産。
- 体の部位
- 胃・肝臓・心臓・脇腹・背中
- 色
- 黒と白(はちみつ色)
- 性別の区分
- 男性のハウス
- 共同表示星
- 獅子座・金星
- ここで喜ぶ惑星
- 金星
リリーは金星がここで喜ぶ理由を「楽しみ、喜び、陽気さの家だから」と書いています。現代の「恋愛」「創作」「自己表現」は、この楽しみの家という性格を広げた読み方です。子どもについての問いを読む場所であることは、昔も今も変わりません。
リリーの記述は、1852年にZadkielが再編集した『An Introduction to Astrology』第4章から要約しています。リリーは「共同表示星」の惑星を第1ハウスの土星から順に、土星・木星・火星・太陽・金星・水星・月の並びで当てており、現代の「自然の支配星」とは別のものです。
対向する第11ハウスとの関係
第5ハウスの反対側にあるのは第11ハウス(友人・グループ・希望・理想を司る)です。向かい合う2つのハウスは「個人の喜びと集団の理想の軸」と呼ばれる一本の軸をつくります。第5ハウスは自分が心から楽しむこと、第11ハウスは仲間と共有する夢や理想を表します。個人の創造性を、より大きな輪の中でどう生かすかがテーマです。
ハウスに惑星がない場合
第5ハウスが空でも、そこにあるサインが創造性や恋愛のスタイルを示します。
各惑星が入った時の解釈
太陽は自己表現の中心、月は感情豊かな表現、金星は恋愛と芸術、火星は情熱的な恋、木星は子供と創造の幸運、土星は責任ある創作を示します。
出生図での意味
出生図の第5ハウスは、生涯にわたる創造性の発揮と、恋愛の傾向を示します。
トランジット(進行)での意味
第5ハウスに惑星が通過する時期は、恋愛・創造・子供に関する出来事が起きやすい時。
🌟 アドバイス
自分の中の遊び心と創造性を大切に。輝きは他者を照らす光。
よくある質問
第5ハウスの支配星は?
現代の占星術では、第5ハウスに獅子座を重ね、その支配星の太陽を「自然の支配星」とします。この対応は20世紀初めのアラン・レオに始まる考え方で、17世紀のリリーは第5ハウスの共同表示星を獅子座と金星としています。実際の出生図では、第5ハウスのカスプにある星座の支配星を読みます。
第5ハウスで喜ぶ惑星は?
金星です。ヘレニズム期から、7つの惑星にはそれぞれ「喜ぶ」ハウスがあるとされ、金星は第5ハウスで喜ぶとされてきました。第5ハウスの古い呼び名「幸運」も、この惑星との結びつきから来ています。
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参考資料
- William Lilly(Zadkiel 編, 1852年)/sacred-texts.com「An Introduction to Astrology, Chapter IV. Of the Twelve Houses, Their Nature and Signification」 1647年の『Christian Astrology』を1852年に再編集した版。各ハウスの意味・体の部位・色・男性/女性の別・共同表示星・惑星の喜びの記述を確認しています。
- Wikipedia(英語版)「House (astrology)」 ラテン語の伝統的なハウス名、アンギュラー・サクシデント・ケーデントの分類、ハウス分割法の種類、ハウスと星座を同一視する考え方が20世紀初めのアラン・レオに始まるとする記述。
- Wikipedia(英語版)「Chart Rulership」 ヘレニズム期のハウスの呼び名(舵・女神・幸運・不運・神の場所・良い霊)と、惑星が喜ぶハウス(ジョイ)の説明。