西洋占星術の12ハウス
ホロスコープを12に分けたハウスは、自己・お金・家族・仕事・結婚といった人生の分野を表します。各ページでは、現代の読み方とあわせて、17世紀の占星術書(ウィリアム・リリー)にどう書かれていたかを紹介しています。
第1ハウス
1st House自己・外見・生き方の姿勢を司る
牡羊座 / 火 2第2ハウス
2nd House所有・お金・価値観を司る
牡牛座 / 地 3第3ハウス
3rd Houseコミュニケーション・学び・兄弟姉妹を司る
双子座 / 風 4第4ハウス
4th House家族・故郷・住まいを司る
蟹座 / 水 5第5ハウス
5th House創造・恋愛・子供・遊びを司る
獅子座 / 火 6第6ハウス
6th House健康・日常労働・奉仕を司る
乙女座 / 地 7第7ハウス
7th House結婚・パートナー・対人関係を司る
天秤座 / 風 8第8ハウス
8th House深い変容・遺産・性愛・タブーを司る
蠍座 / 水 9第9ハウス
9th House哲学・宗教・遠方旅行・高等教育を司る
射手座 / 火 10第10ハウス
10th House職業・社会的地位・使命を司る
山羊座 / 地 11第11ハウス
11th House友人・グループ・希望・理想を司る
水瓶座 / 風 12第12ハウス
12th House潜在意識・霊性・隠されたものを司る
魚座 / 水12ハウスとは
12ハウスは、生まれた瞬間の空を地平線と子午線を基準に12に分けた区分です。第1ハウスはアセンダント(生まれたときに東の地平線上にあった点)から始まり、反時計回りに第12ハウスまで続きます。 星座(サイン)が惑星の力が「どのように」働くかを表すのに対して、ハウスはその力が人生の「どの分野で」働くかを表します。 たとえば金星が第10ハウスにあれば、美しさや人との調和を仕事や社会的な立場で生かしやすい、と読みます。
3つの種類で分ける12ハウス
- アンギュラーハウス(角のハウス)
- アセンダント・IC・ディセンダント・MCの4つのアングル(角)から始まるハウスです。自分・家庭・パートナー・社会という人生の柱にあたり、ここにある惑星は出来事として表に現れやすいとされます。
第1ハウス・第4ハウス・第7ハウス・第10ハウス
向かい合うハウスの6つの軸
ホロスコープで正反対に位置する2つのハウスは、ひとつのテーマの両面を表す「軸」として読みます。片方に惑星が集まっているときは、反対側のハウスとのバランスがテーマになります。
昔の読み方と今の読み方
ハウスの意味は時代とともに変わってきました。17世紀のリリーの本では、第6ハウスは「病気・使用人・小さな家畜」、第12ハウスは「投獄・隠れた敵・大きな家畜」、第8ハウスは「死と遺産」の場所で、第4ハウスは父親、第10ハウスは母親を表します。 「自己価値」「変容」「潜在意識」といった心理的な読み方は、20世紀以降の心理占星術で広まったものです。 また、第1ハウスに牡羊座と火星、第2ハウスに牡牛座と金星…と星座と支配星を重ねる「ナチュラルハウス」の考え方も、20世紀初めのアラン・レオの教えに始まるとされます。
古くから受け継がれてきたものもあります。7つの惑星にはそれぞれ「喜ぶ」ハウスがあり、水星は第1、月は第3、金星は第5、火星は第6、太陽は第9、木星は第11、土星は第12ハウスで喜ぶとされてきました。ヘレニズム期の「女神(第3)」「幸運(第5)」「不運(第6)」「神の場所(第9)」「良い霊(第11)」という呼び名は、この惑星との結びつきから来ています。
ハウスの区切り方は一つではない
ハウスの境目(カスプ)の決め方には、アセンダントのある星座をまるごと第1ハウスとする「ホールサイン」、アセンダントから30度ずつ区切る「イコール」、時間で分ける「プラシーダス」や「コッホ」など多くの方式があり、どれを使うかで惑星の入るハウスが変わることがあります。 ホールサインはヘレニズム期に使われ、いったん廃れたあと1980〜90年代に再び使われるようになりました。どの方式も、生まれた時刻と場所がわからないと計算できません。
各ハウスのページでは、そのハウスが司る分野、自然の星座と支配星、太陽や月などの惑星が入ったときの読み方を解説しています。ハウスと組み合わせて読む星座の性格は12星座ガイドにまとめています。
参考資料
- William Lilly(Zadkiel 編, 1852年)/sacred-texts.com「An Introduction to Astrology, Chapter IV. Of the Twelve Houses, Their Nature and Signification」 1647年の『Christian Astrology』を1852年に再編集した版。各ハウスの意味・体の部位・色・男性/女性の別・共同表示星・惑星の喜びの記述を確認しています。
- Wikipedia(英語版)「House (astrology)」 ラテン語の伝統的なハウス名、アンギュラー・サクシデント・ケーデントの分類、ハウス分割法の種類、ハウスと星座を同一視する考え方が20世紀初めのアラン・レオに始まるとする記述。
- Wikipedia(英語版)「Chart Rulership」 ヘレニズム期のハウスの呼び名(舵・女神・幸運・不運・神の場所・良い霊)と、惑星が喜ぶハウス(ジョイ)の説明。
よくある質問
12ハウスを読むには何が必要ですか?
生年月日に加えて、生まれた時刻と場所が必要です。ハウスの起点になるアセンダント(上昇点)は、生まれた時刻と場所によって約2時間ごとに次の星座へ移っていくため、時刻がわかるほど正確に読めます。
生まれた時刻がわからない場合はどうすればいいですか?
太陽のある星座を第1ハウスとみなして12ハウスを当てはめる「ソーラーハウス」という方法があります。正確なホロスコープほど細かくは読めませんが、太陽星座から見た人生の各分野の傾向をつかむことができます。
惑星がひとつも入っていないハウスは、意味がないのですか?
そうではありません。惑星のないハウスは、そのハウスの始まり(カスプ)にある星座と、その星座の支配星がどこにあるかで読みます。惑星があるハウスほど目立たないだけで、その分野がなくなるわけではありません。
本やサイトによってハウスの区切りがちがうのはなぜですか?
ハウスの分け方(ハウスシステム)にいくつかの方式があるためです。よく使われるプラシーダス方式のほか、星座の区切りをそのままハウスにするホールサイン方式、等分するイコールハウス方式などがあり、方式によって惑星の入るハウスが変わることがあります。