寅年
×
申年
立春の寅と立秋の申。季節の始まりを告げる二支が円の反対側で向き合う冲(対冲)で、寅・巳・申の三刑にも含まれます。木と金が向き合う組み合わせです。
十二支の関係
- 冲(対冲)ちゅう(たいちゅう) 十二支の円で正反対(六つ離れた位置)にあり、方位では東北東と西南西が向き合います。
- 刑(三刑)けい(さんけい) 寅・巳・申の三刑に含まれる二支です。
寅は東北東、立春から始まる旧暦1月で、申は西南西、立秋から始まる旧暦7月です。どちらも季節の扉を開ける支で、春の入口と秋の入口が十二支の円の反対側に置かれています。冲(対冲)は方位も季節も逆向きになる関係で、動き出しの方向がぶつかり合うものとして読まれます。そのうえで寅と申は、寅・巳・申の三刑の二支でもあります。刑は、正面からの衝突に加えて、互いを責めたり、思わぬ形で傷つけ合ったりする働きとして説かれてきました。五行は寅が木、申が金で、申の金が寅の木を断つ相剋です。三合で見ると、寅は寅午戌の火局の生(生まれる位置)、申は申子辰の水局の生にあたり、火と水という逆向きの局を、それぞれ起こす側にいます。ともに陽の支で、始める力の強いものどうしが反対方向を向いている、というのがこの冲と刑の重なり方です。
| 寅年(とら年) | 申年(さる年) | |
|---|---|---|
| 五行 | 木 | 金 |
| 陰陽 | 陽 | 陽 |
| 方位 | 東北東 | 西南西 |
| 季節 | 春 | 秋 |
| 月(節月) | 旧暦1月(2月上旬〜3月上旬ごろ) | 旧暦7月(8月上旬〜9月上旬ごろ) |
| 時刻 | 3時〜5時 | 15時〜17時 |
五行:申の「金」が寅の「木」を抑える「相剋(そうこく)」の向きです。
恋愛・夫婦
季節の始まりどうしの冲は、恋愛では出会いの勢いが強く、話が早く進む形で表れやすいとされます。その一方で、二人とも「始める側」なので、どちらの計画で動くかという主導権の取り合いが起きやすく、刑の重なりはそこで言葉がきつくなる場面に重ねて読まれます。五行では申の金が寅の木を剋す向きで、申年の側の現実的な指摘が、寅年の側には枝を切られるように響くことがあります。夫婦では、旅行の計画は寅年、家計の見直しは申年のように、始める領域を最初から分けておくのが、この組の伝統的な読み方に沿った付き合い方です。
仕事
生の支どうしで、仕事では新規事業や立ち上げの場面に並びやすい組み合わせです。ただし冲の向きから、同じ案件で「どこから着手するか」が逆になりやすく、刑が重なると相手の進め方を否定する発言が出やすいとされます。上司と部下なら、申年の上司は寅年の部下の案を削りすぎ、寅年の上司は申年の部下の段取りを待たずに動きがちになると読まれます。立ち上げの初日に、目標と撤退ラインだけは二人で合意しておき、そのあいだの進め方は担当者に任せる形にすると、二つの「始める力」が別々の方向に散らばりにくくなります。
家族・友人
家庭では、新しい習い事や引っ越しなど何かを始めるたびに意見が分かれやすく、刑の性質から、口論の後に言い過ぎを悔やむ形が出やすいとされます。友人としては、思い立ったらすぐ動く点で気が合う反面、行き先の希望が逆になりがちです。言い合いのあとは、どちらが先に謝るかを競わず、春と秋が交互にめぐるように、次の計画を決める番を交代で回す、という収め方が冲と刑の摩擦を和らげます。
寅年と申年が付き合うときのヒント
- 新しく何かを始めるときは、目標と「ここでやめる」という線だけを先に二人で決め、細部は担当に任せる。
- 寅年の側は動き出す前に申年の段取りを一度聞き、申年の側は聞かれたら注意点を三つまでに絞って答える。
- 旅行や行事の計画を決める番を交代制にし、主導権を取り合う場面そのものを減らしておく。
関係の用語と、このページの読み方
- 冲(対冲)
- 円の正反対に位置する二支。方位も季節も反対向きで、ぶつかり合い・動き・変化を表すとされます。
- 刑(三刑)
- 互いを傷つけ合うとされる組み合わせ。寅・巳・申の三刑、丑・戌・未の三刑、子と卯の「無礼の刑」があります。
干支の相性は、古代中国の陰陽五行思想にもとづく暦の伝統で、生まれ年の十二支だけで人と人との関係が決まるわけではありません。四柱推命などでは月・日・時刻の干支もあわせて読みます。ここでの説明は伝統的な見方の紹介として、相手を知るきっかけの一つにしてください。