RUNE · 23 · Aett 3

ᛞDagaz (ダエグ)

日、昼の光

転写D アエット第3・7番目 ルーン詩1篇

d のルーン。名前は英語の day と同じ語です。蝶のような形をしており、ヤンガー・フサルクで廃止されたためルーン詩は古英語の詩だけに残ります。

名前・音・のちの文字

復元名(推定)
*dagaz 「日、昼」
音
/d/
英国のフソルク
ᛞ dæg(日)
北欧のヤンガー・フサルク
なし(16文字への整理で廃止)
ゴート文字の名
dags

「*」は文献に直接残っていない、言語学上の復元形であることを示します。

字形はイタリアのレポント文字の san、またはラエティア文字の D に由来するという説がありますが、独自の考案とする見方もあります。ゴート文字の d の名は dags です。

このページでは d を23番目、o を24番目に置いていますが、これはキュルヴェル石(400年ごろ)の順序です。6世紀のヴァドステナとマリエダムのブラクテアートでは o と d が逆になっており、最後の2文字の順は伝承によって違います。北欧でヤンガー・フサルクに移った後も、9世紀のイングルスタードの碑文(Ög 43)では、このルーン1文字で人名 Dagr(「日」)を表した例が知られています。

ルーン詩に詠まれたDagaz

古英語ルーン詩8〜9世紀成立・ᛞ dæg

日は主から遣わされる、造り主の輝かしい光。人々に愛され、富める者にも貧しい者にも希望と喜びをもたらし、すべての者の役に立つ。

Dæg bẏþ drihtnes sond, deore mannum, / mære metodes leoht, mẏrgþ and tohiht / eadgum and earmum, eallum brice.

訳はブルース・ディキンズの英訳(1915年)をもとにした当サイトの日本語訳です。原文は Wikipedia 各項目に掲載の校訂テキストによります(一部の特殊文字は簡略化しています)。

現代のルーン占いでの読み方

ここから先は、1982年のラルフ・ブラム『The Book of Runes』以降に広まった現代の占いの読み方です。上の詩のイメージを手がかりにしていますが、古代のゲルマン人がこのように占っていたという記録はありません。

夜明け明るみ始まり公平な光

正位置

古英語詩の「富める者にも貧しい者にも」等しく届く昼の光から、物事が明るみに出ること、見通しが開けること、新しい一日の始まりを表します。迷っていたことに答えが見えやすいルーンとして読まれます。

注意すべき面(逆位置なし)

上下を返しても同じ形なので逆位置はありません。注意すべき面としては、急な転換に気持ちが追いつかないことや、まぶしさで足元の細部を見落とすことを示します。

恋愛

関係がはっきりする時期。曖昧だったことを確かめると、思っていたより明るい答えが返ってくるかもしれません。

仕事

新しい段階への移行や公開・発表。準備してきたことを人前に出すのに向いています。

ティールのアエットの7番目

同じ組のルーン: ᛏ Tiwaz・ᛒ Berkano・ᛖ Ehwaz・ᛗ Mannaz・ᛚ Laguz・ᛜ Ingwaz・ᛟ Othala

よくある質問

Dagazの名前の意味はどこまで確かですか?

確度は高いほうです。古英語の dæg とゴート文字の dags がそろって「日」を指します。

Dagazに逆位置はありますか?

ᛞは180度回しても同じ形なので、逆位置として読み分けることはできません。そもそも正位置・逆位置の区別は現代の占いの手法で、古い史料には見られません。

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参考資料