RUNE · 24 · Aett 3

ᛟOthala (オザル)

先祖伝来の地、家、継承

転写O アエット第3・8番目 ルーン詩1篇

o のルーン。名前は古英語の ēþel(世襲の地、故郷)からの復元で、ノルウェーには現在も、代々の農地を家族が受け継ぐ権利(オーデル権)として同じ語が残っています。

名前・音・のちの文字

復元名(推定)
*ōþala 「先祖から受け継いだ土地・財産」
音
/oː/
英国のフソルク
ᛟ ēþel(故郷の地・世襲財産)
北欧のヤンガー・フサルク
なし(16文字への整理で廃止)
ゴート文字の名
utal

「*」は文献に直接残っていない、言語学上の復元形であることを示します。

古ノルド語の óðal は、何世代にもわたって家族が所有してきた土地をよそへ売りにくくする相続の決まりを指し、その一部はノルウェーのオーデル権として今も効力があります。シェトランドやオークニーのユーダル法も同じ起源です。

北欧ではヤンガー・フサルクへの移行とともに8世紀ごろ使われなくなり、o は ᚢ で書かれるようになりました。英国では11世紀まで使われ、『ベーオウルフ』の写本では ēþel という語の略記としてこのルーン1文字が書かれています。1930年代にはナチスがこの形を「オダル・ルーン」として徽章に用い、現在も極右団体が使う例があるため、使われ方の文脈に注意が向けられる記号です。

ルーン詩に詠まれたOthala

古英語ルーン詩8〜9世紀成立・ᛟ ēþel

故郷の地所は誰にとってもいとおしい。そこで自分の家にあって、正しくふさわしいものを、たいていは豊かに享受できるならば。

Eþel bẏþ oferleof æghƿẏlcum men, / gif he mot ðær rihtes and gerẏsena on / brucan on bolde bleadum oftast.

訳はブルース・ディキンズの英訳(1915年)をもとにした当サイトの日本語訳です。原文は Wikipedia 各項目に掲載の校訂テキストによります(一部の特殊文字は簡略化しています)。

現代のルーン占いでの読み方

ここから先は、1982年のラルフ・ブラム『The Book of Runes』以降に広まった現代の占いの読み方です。上の詩のイメージを手がかりにしていますが、古代のゲルマン人がこのように占っていたという記録はありません。

家ルーツ継承居場所

正位置

古英語詩の「自分の家で、正しくふさわしいものを享受できるなら」という条件つきの愛着から、安心して暮らせる居場所、受け継いだ土地や財産、家族のつながりを表します。長い時間で築く基盤がテーマです。

逆位置

古いしがらみ、家や相続をめぐるもめごと、居場所のなさ。受け継いだものの中で、手放してよいものを選び直します。

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ティールのアエットの8番目

同じ組のルーン: ᛏ Tiwaz・ᛒ Berkano・ᛖ Ehwaz・ᛗ Mannaz・ᛚ Laguz・ᛜ Ingwaz・ᛞ Dagaz

よくある質問

Othalaの名前の意味はどこまで確かですか?

名前は古英語の ēþel しか伝わりませんが、古ノルド語 óðal や古高ドイツ語 uodal などの同系語が「世襲の財産」を意味するため、意味の確度は高いほうです。

Othalaに逆位置はありますか?

現代のルーン占いでは、上下が逆に出たときに意味を弱めたり反転させたりして読みます。ただし、この区別は20世紀後半に広まった手法で、古い史料には見られません。

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参考資料