紫微斗数入門 - 命宮の出し方と12宮・14主星・十干四化の早見表

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この記事のポイント

紫微斗数の命盤を、旧暦の生まれ月と生まれた時刻から命宮を出すところから実例で組み立てます。12宮の並び、五行局と紫微星の位置、14主星の配置、十干ごとの四化の早見表と流派による違いまで解説します。

紫微斗数(しびとすう)の命盤は、十二支を割り振った12のマスに「命宮」「財帛宮」などの宮名と、紫微・天府をはじめとする星の名前を書き込んだ図です。星といっても実在の天体の位置を観測するわけではなく、旧暦の生年月日と生まれた時刻から、決まった手順で配置していきます。

この記事では、四柱推命入門と同じ架空の人物「1994年2月3日14時20分生まれ」を例に、命宮の位置を出し、12宮と14主星を並べ、生まれ年の四化を書き入れるところまでを順に追います。

陳希夷の名を冠し、明代に文献が現れる占術

紫微斗数は、五代末から宋初の道士・陳摶(ちんたん、号は希夷、871?〜989)が伝えたとされます。ただしこれは伝承上の帰属で、陳摶が紫微斗数を説いたことを示す同時代の文献は知られていません。

確かめられる早い文献としては、明の万暦35年(1607)に刊行された『続道蔵』に『紫微斗数』という書が収められています。現在よく読まれる『紫微斗数全書』は陳希夷の撰、明の羅洪先の序と伝えられますが、羅洪先の序も後世の仮託とする研究があります。20世紀には台湾・香港で『紫微斗数全書』『紫微斗数全集』の翻印が広まり、香港の王亭之による中州派をはじめ、さまざまな流派が生まれました。日本語では、東海林秀樹・堀川祐加『紫微斗数占星術教本』(説話社、2022年)などの入門書があります。

12宮は命宮から逆回りに並ぶ

命盤の12のマスには、地支(寅・卯・辰…)が固定で割り当てられています。宮名は、命宮の位置が決まると、そこから地支の逆順(寅→丑→子…の向き)に次のように並びます。

順番 宮名 伝統的に見る領域
1 命宮 本人の性格・生涯の基調
2 兄弟宮 兄弟姉妹・身近な仲間
3 夫妻宮 配偶者・パートナー
4 子女宮 子ども・目下
5 財帛宮 収入・金銭の扱い方
6 疾厄宮 体質
7 遷移宮 外出・移動・外での評価
8 交友宮(奴僕宮) 友人・部下
9 官禄宮 仕事・社会での立場
10 田宅宮 住まい・不動産
11 福徳宮 精神的な満足・趣味
12 父母宮 両親・目上

遷移宮は命宮から数えて7番目で、命盤の上ではちょうど向かい側(対宮)にあたります。命宮と、命宮から三合の位置にある財帛宮・官禄宮、それに対宮の遷移宮を合わせた4宮を「三方四正」と呼び、命宮を読むときは必ずこの4宮をまとめて見ます。

実例:命宮と身宮を出す

命宮は、旧暦の生まれ月と生まれた時刻の十二支で決まります。手順は次のとおりです。

  1. 寅のマスを正月として、地支の順(寅→卯→辰…)に生まれ月まで数える
  2. そのマスを子の刻として、今度は逆順(→丑→子→亥…)に生まれた時刻の十二支まで数える。止まったマスが命宮
  3. 身宮は、手順1のマスを子の刻として、地支の順に生まれた時刻まで数えたマス

1994年2月3日は旧正月(1994年2月10日)の前なので、旧暦では癸酉年の12月23日にあたります。14時20分は未の刻です。

  • 手順1:寅を正月として数えると、12月は丑のマス
  • 手順2:丑を子の刻とし、逆順に丑の刻=子、寅の刻=亥、卯の刻=戌、辰の刻=酉、巳の刻=申、午の刻=未、未の刻=午。命宮は午
  • 手順3:丑を子の刻とし、順に数えると未の刻は申。身宮は申

命宮が午に決まると、12宮は次のように並びます。遷移宮は命宮の対宮の子、三方の財帛宮は寅、官禄宮は戌で、午・寅・戌は三合の組み合わせになっています。

地支 午 巳 辰 卯 寅 丑 子 亥 戌 酉 申 未
宮名 命宮 兄弟 夫妻 子女 財帛 疾厄 遷移 交友 官禄 田宅 福徳(身宮) 父母

五行局で紫微星の位置が決まる

主星を置くには、まず命宮の天干を出します。各マスの天干は、生まれ年の天干から五虎遁(四柱推命で月干を出すのと同じ早見)で決まり、癸年なら寅のマスが甲寅、卯が乙卯…となって、午のマスは戊午です。

戊午の納音(なっちん、六十干支に五行を当てた分類)は天上火なので、この命盤は火六局になります。五行局には水二局・木三局・金四局・土五局・火六局の5種類があり、数字が紫微星の位置の計算に使われます。

紫微星の位置は、旧暦の生まれ日を局の数で割り切れるように足し算して求めます。

  1. 生まれ日23に1を足すと24になり、6で割り切れる(24÷6=4)
  2. 寅を1として順に4つ数えると巳
  3. 足した数(1)が奇数なら逆に、偶数なら順にその数だけ動かす。1は奇数なので巳から逆に1つ動いて辰

紫微星が辰に入ると、残りの主星は決まった間隔で並びます。紫微星から地支の逆順に「紫微・天機・(空き)・太陽・武曲・天同・(空き2つ)・廉貞」と置くのが紫微星系の6星です。天府星は寅と申を結ぶ線について紫微星と対称の位置(辰に対しては子)に入り、そこから地支の順に「天府・太陰・貪狼・巨門・天相・天梁・七殺・(空き3つ)・破軍」と置くのが天府星系の8星です。

宮(地支) 主星
命宮(午) 七殺
兄弟(巳) 天梁
夫妻(辰) 紫微・天相
子女(卯) 天機・巨門
財帛(寅) 貪狼
疾厄(丑) 太陽・太陰
遷移(子) 武曲・天府
交友(亥) 天同
官禄(戌) 破軍
田宅(酉) なし
福徳・身宮(申) 廉貞
父母(未) なし

主星のない宮は、対宮の主星を借りて読むのが一般的です。この配置は、公開されている命盤計算ライブラリ(iztro)で同じ日時を計算した結果とも一致しました。

命宮に七殺、財帛宮に貪狼、官禄宮に破軍が入る形は、三方四正に三つの星がそろう配置として伝統的に「殺破狼(さつはろう)」と呼ばれ、動きや変化の多い型として読まれます。ただし命盤は四化や輔星、10年ごとの大限と合わせて読むもので、一つの型だけで人物を言い切ることはしません。

「紫微星系・天府星系」と「北斗・南斗」は別の分け方

14主星の分け方には二通りあり、混同しやすいので区別しておきます。

  • 配置による分け方:上で見たように、紫微星を基準に並ぶ6星(紫微・天機・太陽・武曲・天同・廉貞)が紫微星系、天府星を基準に並ぶ8星(天府・太陰・貪狼・巨門・天相・天梁・七殺・破軍)が天府星系です。
  • 星の由来による分け方:北斗七星の星名(貪狼・巨門・禄存・文曲・廉貞・武曲・破軍)に由来する星を北斗の星、天府・天梁・天機・天同・天相・七殺などを南斗の星とし、紫微・太陽・太陰などを中天の星とする分け方です。どの星をどこに入れるかは文献や流派によって細部が異なります。

貪狼や巨門は天府星系に並びますが、由来としては北斗の星です。この二つの分け方は一致しません。

生まれ年の天干で決まる四化:十干の早見表

四化は、生まれ年の天干に応じて4つの星に化禄・化権・化科・化忌を付けるものです。化禄は財や縁の広がり、化権は主導や強さ、化科は評判や学び、化忌はこだわりや滞りの象徴として、伝統的に読まれます。

生年の干 化禄 化権 化科 化忌
甲 廉貞 破軍 武曲 太陽
乙 天機 天梁 紫微 太陰
丙 天同 天機 文昌 廉貞
丁 太陰 天同 天機 巨門
戊 貪狼 太陰 右弼 天機
己 武曲 貪狼 天梁 文曲
庚 太陽 武曲 太陰 天同
辛 巨門 太陽 文曲 文昌
壬 天梁 紫微 左輔 武曲
癸 破軍 巨門 太陰 貪狼

化禄と化権は主な流派でほぼ共通ですが、化科と化忌には異説があります。

補足

  • 庚:もっとも説が割れる干です。化科を太陰とする説のほか天府・天同とする説があり、化忌も天同のほか天相とする説があります。
  • 戊・壬:左輔・右弼を四化に入れない中州派では、戊の化科を太陽、壬の化科を天府とします。
  • 甲・辛:甲の化科を文曲、辛の化科を武曲とする流派もあります。

本や命盤作成ソフトで結果が違うときは、どの流派の表を採っているかを確かめてください。

例の人物は癸年生まれなので、破軍化禄・巨門化権・太陰化科・貪狼化忌です(癸の四化は流派による違いがありません)。上の命盤に当てはめると、化禄の破軍は官禄宮、化権の巨門は子女宮、化科の太陰は疾厄宮、化忌の貪狼は財帛宮に入ります。化忌は避けるべき凶星というより、その宮の事柄にこだわりや課題が生じやすいことを示すものとして読む流派が多くあります。

主星に加わる六吉星・六煞星

主星のほかに、左輔・右弼・文昌・文曲・天魁・天鉞を六吉星、擎羊・陀羅・火星・鈴星・地空・地劫を六煞星と呼び、それぞれ生まれ月・時刻・年の干支などで位置が決まります。伝統的には、吉星は補佐や助力、煞星は摩擦や試練を表すとされます。主星の性質を強めたり弱めたりする役割なので、まず主星と四化を押さえてから加えると、読み方の筋道を見失いにくくなります。

よくある質問

年の境目は旧正月ですか、立春ですか?

紫微斗数は旧暦の年・月・日を使い、多くの流派では旧正月を年の境目とします。立春を境にする四柱推命とは、1月下旬〜2月上旬生まれの人で年の干支が食い違うことがあります。例の人物はどちらでも癸酉年なので、ずれは生じません。

旧暦の閏月に生まれた場合は?

閏月の扱いは流派によって分かれます。閏月の15日までを前の月、16日以降を次の月として数える方法や、閏月全体を前の月として扱う方法などがあります。命宮の位置が変わるため、作盤ソフトの設定を確かめてください。

生まれた時刻が分からないと命盤は作れませんか?

命宮も身宮も時刻で決まるため、時刻が分からないと命盤の土台が定まりません。2時間ごとの十二支の区切り(子の刻は23〜1時)に近い時刻の生まれの人は、前後の刻の命盤も見比べておくと安心です。

関連ページ

参考文献

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この記事はAIの補助を使って下書きし、運営者が内容と日付を確かめてから公開しています。暦の日付は天文計算で求め、春分・秋分などは国立天文台の公表値と照らし合わせています。占いの内容は楽しみとしてお読みください。

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目次

  1. 陳希夷の名を冠し、明代に文献が現れる占術
  2. 12宮は命宮から逆回りに並ぶ
  3. 実例:命宮と身宮を出す
  4. 五行局で紫微星の位置が決まる
  5. 「紫微星系・天府星系」と「北斗・南斗」は別の分け方
  6. 生まれ年の天干で決まる四化:十干の早見表
  7. 主星に加わる六吉星・六煞星
  8. よくある質問
  9. 関連ページ
  10. 参考文献
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